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多くの人が携帯を持ち、いつでもどこでも写真を撮るのが日常になった頃、
私は撮影に興味がなく、どちらかと言えば
料理を前に写真を撮りまくる友人を冷めた目で観ていました。
それが変わったのは、初めてカメラを友人から借りてファインダーを
覗いた時に広がっていた世界がいつも自分が目にいていた世界とは
全く違っていてびっくりしたからです。
すっかりその異なる世界に魅了され、ライブや星空を撮影するようになりました。
色々出かけて沢山撮って、そんな中、急に私は歩けなくなりました。
数メートルも歩けない。そんな日が何か月も続きましたが、リハビリのお陰で
少しずつ歩ける距離も延びていきました。
このまま、歩けなくなるかも。。。そんな気持ちの支えになったのは、
リハビリのお供に連れていったカメラの存在でした。
あそこの花まで歩こう。あの角の公衆電話で写真を撮ろう。
今日はここまで、明日はもう少し遠くまで行って撮ろう。
目標ができる事で、気持ちも明るく、上向きになっていきました。
そして、ゆっくり、ゆっくり歩く事で気が付きました。
遠くまで出かけなくても、身の回りにはとても深い世界が広がっている。
今までは見ようとしなかっただけ。
そして、ファインダーをとおすと、今までとは違った自分にも出会える。

無限大の世界に出かけよう。

山本 明美